日本の今の食文化って特殊だなぁって思います。シチューと餃子、唐揚げとパスタ・・・和洋中(唐揚げはどれに属するのかという疑問は一旦置いておいて)が入り乱れるテーブルの風景が不思議と普通に馴染んでいる。
そしてやっぱり食器はお気に入りやこの料理にはこれ!というのがあるもので、色もテイストもサイズも様々に並べられるわけです。
じゃあカトラリーは?となったときオススメはシンプルというか、上品なんだけれど存在感を主張しすぎないものが良しです。賑やかなテーブルの風景にすっととけ込んでくれて、見た目にもうるさくないもの。
毎日使うからかさばらない方が良いしどんな食事にも合うものを。「機内食カトラリー」はそんな日本の食卓にマッチするアイテムです。
機内食カトラリーを製造しているのは江戸時代から金属加工で栄える新潟県燕市に所在するSALUS(セーラス)。機内食用に作られたステンレスのカトラリーは狭い機内で取り回しがきき、持ちやすいようにコンパクトで軽い設計。装飾は一切無いのに上品な理由はこの小さめサイズと華奢なフォルムにあります。
デザインに頼らず生産性や道具としての有効性を徹底して求めた事でかえってステンレスの素材そのものや日本の金属研磨の美しい技がダイレクトに伝わってきます。大量生産=質や見た目の悪いものという概念を、驚く程の手頃な価格のまま良い方向にひっくり返す事ができたのも歴史ある真摯な日本の仕事の賜物だと言えるかもしれません。
一番出番の多いのはたぶんデザートフォーク。スイーツや果物を食べるときやお酒のつまみにチーズをつつく時などにも。その次はディナースプーン。口の小さい人が多い日本人の女性などにぴったりのサイズ。カレーやシチューがおいしく頂けます。男性の中にはちょっと小さいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、お皿の深みはしっかりあります。
そしてついつい早食いしてしまう方、たまには小さめのスプーンやフォークでゆっくりお家のご飯を味わってはいかがでしょう?心だけではなく体の健康にもいいかもしれませんね。
長さも一般的なカトラリーより若干短い設計ですが手に持った時、絶妙な幅の柄が手に優しくフィットするので持ちやすさについてはご安心を。
ビジュアルだけ見ていると小さめでかわいいフォークやナイフ、といった感じでですが、本当の魅力はそこではなくまさに毎日使い続けたその暮らしの中で生まれるものです。
ステンレスは傷はつきます。それはどうしても避けられないこと。では傷がついたら価値が落ちるのかと聞かれればこのカトラリーについてはNOだと思います。
シンプルさ故についていく傷こそが唯一の装飾。光沢も控えめに仕上げてあるので、使い込んで行った経年の先にはかわいらしさから渋さへと成長があるはずです。まるでヴィンテージの食器や職人の道具のように。こういったアイテムにはそういった育てる楽しみが有るのもまた魅力の一つなのです。
と言っても堅苦しい事は何も必要なく、ただ普通に使って行くだけでOK。日々良いなと思いながら使い、年月が立った時に良くなったな、と思う。それだけの事なんですけどそれができる道具はなかなか少なかったりします。
SPEC 仕様
サイズ/ ディナースプーン・155mm ディナーフォーク・155mm ナイフ・175mm デザートスプーン・120mm デザートフォーク・125mm
素材/ステンレス
ブランド/SALUS(セーラス)
生産国/日本
CHECK ご留意点
生産メーカー、代理店、当店で良品と認められた物を出荷させていただいております。個体差がありますが、当店ではそれらもクリエイティブな物作りの中で必然的に生まれる味として大切にしたいと考えております。
電子レンジ/不可 オーブン/不可 食洗機/可