how to paint the Briwax

how to paint the Briwax

Feb 04、2023岩﨑敬太

”DIY塗料の代名詞「BRIWAX」”

今日は初めての木部塗装でも失敗がなく味わいのある雰囲気に仕上がるBRIWAXの塗り方をご紹介します。

 

"まずは必要な物を揃えよう。"

・新聞紙やビニールシート(作業する場所が汚れないように)

・BRIWAX

・固めのブラシもしくはたわし

・小さめの木片

・マスキングテープ

・ウエス(平織りの綿布もしくは着古しのTシャツを切ったものなど)

・ビニール手袋

・紙ヤスリ(#240番手)

・塗りたい木材

 

"塗料をつけたくない箇所はカバー。"

塗料を塗り分ける場合や色を付けたくないところはマスキングテープを貼って下さい。丁寧に貼る程仕上がりもきれいにいきます。

 

"塗る前に塗装面をチェック!"

塗料を塗る前に塗装面を触ってみて下さい。極端につるつるしている場合は塗料が入りにくい可能性があります。逆にざらざらしすぎている場合は塗料が凸凹に入って行かない時も。そんな際は紙ヤスリで塗装面をならして下さい。また、BRIWAX以外の塗料がもともと塗ってある場合は基本的に全て削り落とす必要があります。よりラフな仕上がりなら#120番手、ムラの少ない仕上がりなら#240番手あたりがオススメです。

小さめの木片にヤスリを巻き付けると均一に力が掛かるのできれいにヤスリ掛けできます。塗装面の木目に沿って往復するようにヤスリを動かして下さい。

 

"BRIWAXと缶容器の特徴を押さえておきましょう。"

缶は外蓋、内蓋、どちらも固い場合が有ります。マイナスドライバーなどを差し込んで開けて下さい。手を滑らせて怪我をされませんよう十分にご注意を!

また、固形塗料であるBRIWAXは20度あたりから液状化し始めます。完全密封の缶ではないので、横倒しで保管をすると漏れ出る場合が有りますのでお気をつけ下さい。

 

"いよいよ塗り作業へ。「薄め薄め」がポイント。"

ウエスでBRIWAXをちょっとだけすくってみましょう。冬場など固くてすくいづらい場合は上からスタンドライトを当てたりして温度を上げてみて下さい。逆にかなり液状化が進んでいる場合はあまり一度にウエスにつけすぎないように注意です。

紙ヤスリの時と同じようにBRIWAXのついたウエスを木目に沿って動かします。塗装面の木が一度に吸える塗料の量は限られていますのでたっぷり塗っても浸透せず無駄になってしまいます。またいつまでも色移りのする原因にもなるので薄め薄めを心がけましょう。つけすぎた部分はウエスで広げるように均一に塗って下さい。

 

"ブラッシングは省かない方がベター。"

塗り終わったらその後ブラシやたわしでさらに塗料を擦り込んで行きます。ここでも木目に沿ってが基本。

ブラッシングをすることで色の定着が良くなります。テーブル天板など消耗が激しい部分に塗る場合は特にこれを怠ると色落ちが早くなったり色移りをしますのでここは面倒でも丁寧に。

 

"ここまで来たら後少し。最後まで丁寧に。"

ブラッシングの後は30分程乾燥タイム。その後きれいなウエスで木部に入りきらずに表面に留まっている塗料を拭き取ります。

こちらもブラッシング同様しっかりと拭き取って下さい。拭き上げているうちにBRIWAXの特徴でもある上品な艶が生まれてきます。拭き取りの後、1日乾燥させて完成。お疲れさまでした!

ちなみに色が薄いと感じる場合は1日乾燥の後、塗りの作業から繰り返して下さい。1回目より吸い込みは少ないので更に薄く塗る事を意識すると後の作業が楽になります。

"普段のお手入れについて。"

BRIWAXはワックス塗料のため、塗装面の表面に僅かに塗膜を形成します。その膜が傷や汚れから塗装面を守ってくれるわけですが、ラッカーやウレタン塗装のように丈夫ではありません。そのかわり木目が引き立ち、触っても木の質感がしっかり伝わってくるという良さがあります。

熱、水気についてもラッカー塗装、ウレタン塗装程は強くありませんので熱いものを置く場合には鍋敷きやコースターを、濡れた場合はなるべく早く拭き取って下さい。拭き掃除についても普段は乾拭きで、たまの水拭きについては固く絞ったタオルで最小限にして頂くと塗装が長持ちします。

仕上がりの良さに反し、耐久性の低さが気になるかもしれません。しかし、例えば一カ所に引っ搔き傷を作ってしまった場合、うっかり熱いものをおいて色むらを作った場合(ラッカー、ウレタン塗装でも熱いものをおくと白く跡が残ります)などの際、ワックス塗料は部分的に紙ヤスリをかけて(小さなキズ等は掛けなくて良い場合もあります)上塗りをする事で元通りになるというメンテナンスのしやすさがあります。

ラッカー、ウレタン塗装のようにメンテナンスの場合、一度全ての塗装を削り落として、スプレーガンなど専門の工具を使う必要がある塗装は一般のご家庭できれいに仕上げるのは難しい物です。

ワックスを塗り重ねるごとに味わいが増していくこともBRIWAXがイギリスアンティークのメンテナンスにも使用され、世界中で愛されている理由の一つです。

 

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