ヘリンボーン織りの張地を張った木の椅子の座面

ダイニングチェアの張地の選び方 お手入れ・ペット・風合いから考える

Oct 31、2026岩﨑敬太

椅子は、同じ形でも張地が変わると印象も使い心地も大きく変わります。EPISOで取り扱っているSIKI(シキファニチア)のユナとノースは、張地を91色から選べます。選べる幅が広いぶん「どれにすればいいのか分からない」という声も少なくありません。

迷ったときは、色から考えるより先に「暮らし方 → 生地の種類 → 色」の順に絞っていくと、ぐっと選びやすくなります。この記事では、SIKIの張地を例に、その考え方をまとめました。

1. 暮らし方から、生地の種類を決める

食事の席・小さなお子さまがいるなら「お手入れのしやすさ」

ダイニングチェアは、食べこぼしや飲みこぼしがいちばん起こりやすい椅子です。毎日使う席なら、汚れの落としやすさを最初に考えるのがおすすめです。

Duetto(Dランク)は、アクアクリーン加工の生地です。繊維の一本一本に加工がしてあり、食べこぼしなどの汚れを水だけで落とせます。時間がたった汚れも落としやすいのが、一般的な撥水加工との違いです(強い汚れは落としきれないことがあります)。

張地見本 Duetto 324
Duetto 324
張地見本 Duetto 112
Duetto 112
張地見本 Duetto 144
Duetto 144

Earth TX(Dランク)は、表面がシリコンの生地です。メーカーは「汚れに強く、石鹸と水で洗える」「PVCやPUのような経年劣化による亀裂が生じない」と説明しています。

張地見本 Earth TX 4
Earth TX 4
張地見本 Earth TX 21
Earth TX 21
張地見本 Earth TX 12
Earth TX 12

手ごろな価格でお手入れのしやすさを求めるなら、Aランクのビニールレザー(バロン・リンカーン)も候補です。水拭きしやすく、色も深みがあります。

張地見本 バロン BA-01
バロン BA-01
張地見本 バロン BA-08
バロン BA-08
張地見本 リンカーン L-6768
リンカーン L-6768

犬や猫と暮らすなら「引っ掛かりにくさ」

ペットのいるご家庭で困りやすいのが、爪が糸に引っ掛かってループ状に飛び出す「スナッギング」です。アルタイル(Cランク)はフォレスケアプラス加工の生地で、スナッギングに非常に強く、ペットの爪や服の金具が引っ掛かりにくくなっています。汚れも水で落としやすく、加工の薬剤はPFASを使わないもの(PFASフリー)に見直されています。

張地見本 アルタイル GRG
アルタイル GRG
張地見本 アルタイル MT
アルタイル MT
張地見本 アルタイル DOR
アルタイル DOR

座り心地や手ざわりを大切にするなら「布の風合い」

布らしい手ざわりや色の豊富さで選ぶなら、織りの生地から。アネルカ・グラナダ(Aランク)、アメリ・SHANGHAI(Bランク)、SERENITY・バトン(Cランク)があります。ウールを30%含むリバコNC・リバコTRAD(Cランク)は、冬もあたたかみを感じる生地で、TRADは落ち着いたヘリンボーン柄です。

張地見本 アネルカ アイボリー
アネルカ アイボリー
張地見本 アメリ オレンジ
アメリ オレンジ
張地見本 SERENITY 10
SERENITY 10
張地見本 バトン マスタード
バトン マスタード
張地見本 リバコNC 178
リバコNC 178
張地見本 リバコTRAD 2016
リバコTRAD 2016

部屋のアクセントにするなら「柄」

ミナ ペルホネンのタンバリン・チョウチョ・ライトベリー(E〜Gランク)は、綿を含む国内製造の生地です。タンバリンとチョウチョは表と裏の両面が使えるモールスキンで、品番ごとに表の色か裏の色かを選べます。長く使ううちに裏の色がのぞいてくる変化も、この生地ならではの楽しみです。チョウチョは刺繍の数が座面ごとに少しずつ違います。

張地見本 タンバリン 2102 表
タンバリン 2102 表
張地見本 チョウチョ 2204 表
チョウチョ 2204 表
張地見本 ライトベリー 2301 表
ライトベリー 2301 表

長く使い込みたいなら「本革」

本革のアモーレ(Hランク)は、型押しのシボ加工で革本来の風合いを残した革です。天然の素材なので風合いに個体差があり、長く使うとしわが出ることがありますが、それも味わいになります。

張地見本 アモーレ ブラウン
アモーレ ブラウン
張地見本 アモーレ ブラック
アモーレ ブラック

2. 素材の一覧

SIKIの張地の素材をまとめると、次のとおりです(価格表2026年7月版より)。

ランク 張地 素材 ひとこと
A アネルカ ポリエステル100% 色数の多い定番の織り
A グラナダ アクリル65%・ポリエステル35% 色の混ざった織り
A バロン・リンカーン ポリ塩化ビニール100%(ビニールレザー) 水拭きしやすい。リンカーンは難燃
B アメリ ポリエステル77%・アクリル23% 表情のある織り
B SHANGHAI ポリエステル100% 無地調の生地
C SERENITY・バトン ポリエステル100% ざっくりとした織り
C リバコNC・TRAD アクリル70%・ウール30% ウールのあたたかみ。TRADはヘリンボーン
C アルタイル ポリエステル100%(再生繊維27%) フォレスケアプラス加工
D Earth TX 表 シリコン100%・裏 ポリエステル100% 汚れに強く洗える
D Duetto ポリエステル100% アクアクリーン加工
E〜G ミナ ペルホネン ポリエステル65%・綿35% 国内製造。タンバリン・チョウチョは両面使える
H アモーレ 本革 型押しのシボ加工

3. ランクは「価格の区分」

A〜Hのランクは張地の価格の区分で、丈夫さや品質の順位ではありません。たとえば本革のHランクは、ミナ ペルホネンのE〜Gランクより手ごろです。SIKI ユナ セミアームチェア(レッドオーク)の場合、Aランクが53,724円、Gランクが81,675円、Hランクが68,849円(いずれも税込)です。価格だけで上のランクを選ぶ必要はなく、暮らし方に合う生地を選ぶのがいちばん満足につながります。

4. 色を選ぶときのコツ

生地の種類が決まったら、最後に色を選びます。迷ったときは、次の2つを手がかりにしてみてください。

木の色と合わせる:レッドオークやホワイトオークの明るい木には、淡い色や明るい差し色が軽やかに映えます。ウォルナットの濃い木には、濃い色や落ち着いた色を合わせると重厚にまとまります。

汚れの目立ち方を考える:白に近い色は、食卓では汚れが目に付きやすくなります。明るい色を選びたいときは、お手入れしやすい生地と組み合わせると安心です。

5. 最後は見本で確かめる

画面の色は、お使いのスマートフォンやパソコンによって実物と違って見えることがあります。気になる張地が決まったら、見本(カットサンプル)を1回のお申し込みにつき3点まで送料無料でお送りしますので、お問い合わせから、ご検討中の商品と、張地の名前・色をお知らせください。福井市の店頭では張地の見本帳とサンプルをご覧いただけ、ユナ セミアームチェアの実物にも座っていただけます。

また、お手持ちの椅子の座面の張替も承っています(作業料4,400円〜・生地代3,000円〜・納期10日間〜)。こちらもお気軽にご相談ください。

 

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