椅子は、同じ形でも張地が変わると印象も使い心地も大きく変わります。EPISOで取り扱っているSIKI(シキファニチア)のユナとノースは、張地を91色から選べます。選べる幅が広いぶん「どれにすればいいのか分からない」という声も少なくありません。
迷ったときは、色から考えるより先に「暮らし方 → 生地の種類 → 色」の順に絞っていくと、ぐっと選びやすくなります。この記事では、SIKIの張地を例に、その考え方をまとめました。
1. 暮らし方から、生地の種類を決める
食事の席・小さなお子さまがいるなら「お手入れのしやすさ」
ダイニングチェアは、食べこぼしや飲みこぼしがいちばん起こりやすい椅子です。毎日使う席なら、汚れの落としやすさを最初に考えるのがおすすめです。
Duetto(Dランク)は、アクアクリーン加工の生地です。繊維の一本一本に加工がしてあり、食べこぼしなどの汚れを水だけで落とせます。時間がたった汚れも落としやすいのが、一般的な撥水加工との違いです(強い汚れは落としきれないことがあります)。
Earth TX(Dランク)は、表面がシリコンの生地です。メーカーは「汚れに強く、石鹸と水で洗える」「PVCやPUのような経年劣化による亀裂が生じない」と説明しています。
手ごろな価格でお手入れのしやすさを求めるなら、Aランクのビニールレザー(バロン・リンカーン)も候補です。水拭きしやすく、色も深みがあります。
犬や猫と暮らすなら「引っ掛かりにくさ」
ペットのいるご家庭で困りやすいのが、爪が糸に引っ掛かってループ状に飛び出す「スナッギング」です。アルタイル(Cランク)はフォレスケアプラス加工の生地で、スナッギングに非常に強く、ペットの爪や服の金具が引っ掛かりにくくなっています。汚れも水で落としやすく、加工の薬剤はPFASを使わないもの(PFASフリー)に見直されています。
座り心地や手ざわりを大切にするなら「布の風合い」
布らしい手ざわりや色の豊富さで選ぶなら、織りの生地から。アネルカ・グラナダ(Aランク)、アメリ・SHANGHAI(Bランク)、SERENITY・バトン(Cランク)があります。ウールを30%含むリバコNC・リバコTRAD(Cランク)は、冬もあたたかみを感じる生地で、TRADは落ち着いたヘリンボーン柄です。
部屋のアクセントにするなら「柄」
ミナ ペルホネンのタンバリン・チョウチョ・ライトベリー(E〜Gランク)は、綿を含む国内製造の生地です。タンバリンとチョウチョは表と裏の両面が使えるモールスキンで、品番ごとに表の色か裏の色かを選べます。長く使ううちに裏の色がのぞいてくる変化も、この生地ならではの楽しみです。チョウチョは刺繍の数が座面ごとに少しずつ違います。
長く使い込みたいなら「本革」
本革のアモーレ(Hランク)は、型押しのシボ加工で革本来の風合いを残した革です。天然の素材なので風合いに個体差があり、長く使うとしわが出ることがありますが、それも味わいになります。
2. 素材の一覧
SIKIの張地の素材をまとめると、次のとおりです(価格表2026年7月版より)。
| ランク | 張地 | 素材 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| A | アネルカ | ポリエステル100% | 色数の多い定番の織り |
| A | グラナダ | アクリル65%・ポリエステル35% | 色の混ざった織り |
| A | バロン・リンカーン | ポリ塩化ビニール100%(ビニールレザー) | 水拭きしやすい。リンカーンは難燃 |
| B | アメリ | ポリエステル77%・アクリル23% | 表情のある織り |
| B | SHANGHAI | ポリエステル100% | 無地調の生地 |
| C | SERENITY・バトン | ポリエステル100% | ざっくりとした織り |
| C | リバコNC・TRAD | アクリル70%・ウール30% | ウールのあたたかみ。TRADはヘリンボーン |
| C | アルタイル | ポリエステル100%(再生繊維27%) | フォレスケアプラス加工 |
| D | Earth TX | 表 シリコン100%・裏 ポリエステル100% | 汚れに強く洗える |
| D | Duetto | ポリエステル100% | アクアクリーン加工 |
| E〜G | ミナ ペルホネン | ポリエステル65%・綿35% | 国内製造。タンバリン・チョウチョは両面使える |
| H | アモーレ | 本革 | 型押しのシボ加工 |
3. ランクは「価格の区分」
A〜Hのランクは張地の価格の区分で、丈夫さや品質の順位ではありません。たとえば本革のHランクは、ミナ ペルホネンのE〜Gランクより手ごろです。SIKI ユナ セミアームチェア(レッドオーク)の場合、Aランクが53,724円、Gランクが81,675円、Hランクが68,849円(いずれも税込)です。価格だけで上のランクを選ぶ必要はなく、暮らし方に合う生地を選ぶのがいちばん満足につながります。
4. 色を選ぶときのコツ
生地の種類が決まったら、最後に色を選びます。迷ったときは、次の2つを手がかりにしてみてください。
木の色と合わせる:レッドオークやホワイトオークの明るい木には、淡い色や明るい差し色が軽やかに映えます。ウォルナットの濃い木には、濃い色や落ち着いた色を合わせると重厚にまとまります。
汚れの目立ち方を考える:白に近い色は、食卓では汚れが目に付きやすくなります。明るい色を選びたいときは、お手入れしやすい生地と組み合わせると安心です。
5. 最後は見本で確かめる
画面の色は、お使いのスマートフォンやパソコンによって実物と違って見えることがあります。気になる張地が決まったら、見本(カットサンプル)を1回のお申し込みにつき3点まで送料無料でお送りしますので、お問い合わせから、ご検討中の商品と、張地の名前・色をお知らせください。福井市の店頭では張地の見本帳とサンプルをご覧いただけ、ユナ セミアームチェアの実物にも座っていただけます。
また、お手持ちの椅子の座面の張替も承っています(作業料4,400円〜・生地代3,000円〜・納期10日間〜)。こちらもお気軽にご相談ください。
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