家なき物たちの末路とプリント問題。

家なき物たちの末路とプリント問題。

Jul 22、2023岩﨑敬太

 

 

僕の家は祖父の時代に建てられた、生活空間よりも仏間や座敷の方が広い、いわゆる「田舎のおばあちゃんの家」といった雰囲気の古い住宅で、リビングダイニングをリフォームしてからかれこれ十数年ほど経っています。

 

最近住まいのキッチンをリメイクシートでプチリフォームしたり(23枚のパネルを張り替えるのはプチというレベルの作業量ではなかったですが!)リビングの模様替えをしたりと、古いながらも暮らしを心地よくしたいなと暮らしに改めて目を向けています。

 

2人の子供もそろそろ静かに遊ぶ年頃になってきたので一旦整えよう、というのが事の発端だったわけですが、その子供たちが学校でもらってくるプリント、工作、文房具、そしてコロナであらたに生活の一部となったマスク、その他戻る場所が決まっていない家なき子的な雑多な物などが蓄暖のカウンターの上にどっさりと。

 

プリントに至ってはクラス通信X2、部活スケジュール、バスの時間、妻のシフトスケジュール、放課後児童館のスケジュールとわずか1メートル四方のスペースの壁にカレンダーが5枚も6枚も貼ってあるというカオス。しかもそれぞれ書式も違えばなんならA4サイズですらないものもあり見るも無残な状態に。きりがないので最後に整頓したのはいつの日だったか。。。完全に思考停止+放置でした。家具屋の自宅としてはあまり雑なところは見せたくないのですがこれが生活空間のリアルというもの。ショールームやホテルのようにはなかなかいきません。かといって家族それぞれがインテリアに対する意識やデザインに対する好みの違いもある中で、ファンシーなものを家に持ち込むな!仮置きせずにすぐに片づけて!と口うるさく言うのもなんだか違うと思ってしまいます。

 

プリントに関してはこのDXの時代、クラウド的になんとかならないものかと思うのですがそれを実現しようとすると自分でプリントを手動で入力するしかなくそれじゃ意味ないんだよな。。。先生が作成する段階で各機関やセクションがデータで共有するプラットフォームとかグーグルカレンダーとか使って出来たりしないのかなと嘆きつつも雑多なものたちはどうにかしなくてはと重い腰を上げました。

 

とは言うものの子供たちの思い出の品物は簡単に捨てるわけにもいきませんしとりあえずDIYで作ってみたのが画像のロールスクリーン付き収納兼掲示板。有効ボードの掲示板は左右にスライドします。さっと見れてさっと取り出せてさっと隠せる。そんなコンセプトで考えてみました。

 

まだ正解にたどり着いていないような気もしているのですがとりあえずこれで使ってみようかなと。皆さんはプリントや物の仮置き、どうされていますか?冷蔵庫に貼る方が多いのではと思うのですが僕の家の状況ではきれいに張り切れる量じゃなかったです。お子様がいらっしゃるご家庭のご新築などなら設計段階で絶対に考えた方が良いですね。後からだとしっくりくるものにするにはかなりハードルが高い気がしています。もし後付けで何かナイスアイデアがあればぜひ教えてください。

 

話の落ちとしてはいらないものを捨ててみたところ、プリントや写真などはさておき雑多なものたちはA4サイズの引き出しボックス2個で十分でせっかく作った収納部分はほぼ出番なしでした。仮置きを放置すると末路はこうなりますという反面教師としてご参考になれば幸いです。

 

 

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